生産技術 (1)

生産技術の仕事で転職を考えているあなたに、転職に必要なノウハウとおすすめの転職エージェントサービス5選を紹介します。

まず生産技術の転職は、機械設計や設備保全などと比べて選択肢が広いのが特徴です。

同じ業界、業種でなくても、生産技術の実務経験さえあれば応募できるし、採用されやすいです。

また生産技術から生産技術への転職はむろん、機械設計や設備保全からの転職も可能です。

それだけ生産技術の仕事は業務範囲が広く、逆に言えば1つの専門分野にだけ精通していれば十分、と言うことがありません。

 

生産技術2
モノづくりに生産技術力は不可欠。活躍の場は広い。

 

私自身も長年、半導体工場で生産技術を担当していました。

設備周りはむろん、プロセスの改善から作業者のトレーニング、製造環境の整備まで、製造ラインに必要なことは何でもやりました。

同時に生産技術エンジニアの採用にも関わっていました。

なかなか優秀な人材が集まらず、人材紹介会社に依頼したこともありました。

 

こうした私の経験もまじえて、生産技術の転職に有効な転職エージェントを5選紹介します。

年収、勤務地、業界、必要なキャリアなど、あなたの希望に合う求人を見つけてください。

 

生産技術の転職に転職エージェントをおすすめする理由

生産技術の採用で最も重要視されるのは、キャリアでありスキルです。

それはどんな仕事でも同じかも知れませんが、生産技術では特に重要視されます。

なぜなら、生産技術の仕事は非常に業務範囲が広く、しかも業界や製造ラインによって要求されるスキルが異なります。

1年や2年のキャリアでは、応用力のある即戦力とはなかなか評価してもらえません。

3年から5年以上のキャリアがあって、しかも確かな実績を残していないと採用されません。

 

ところが企業が具体的にこんなキャリアが必要、こんなスキルが必要と提示しても分かり難いものです。

一方で、転職希望者も自分のキャリア、スキルを客観的に、かつ分かりやすく説明するのは難しいことです。

 

そこで企業と転職希望者の間に転職エージェントが入って、マッチングする機能が重宝されるわけです。

双方の要求、条件を突き合わせて最適な組み合わせを見つけて提案してくれます。

それは企業にとっても、転職希望者にとっても、時間と手間を効率化できる大きなメリットになります。

 

転職エージェントマッチング機能

 

生産技術に限らず、転職市場における転職エージェントの位置づけは確立され、今や多くの企業、転職希望者が、転職エージェントを前提とした取り組みを行っています。

例えば、有力案件の求人が非公開扱いとなり、転職エージェントに登録しないと応募出来ないことが普通になっています。

転職希望者もまた、ハローワークより求人サイト・転職エージェントの合計利用者の方が多くなっています。

「転職サービスの利用に関するアンケート」

 

生産技術の転職においても全く同様の傾向があり、私の調査記録によるとこの4年間で生産技術の求人掲載は46%も増えています。

それだけ転職エージェントに求人を出す企業が増え、利用者もまた増えていると言うことです。

 

【掲載された生産技術の求人件数】

●2018年7月 16,300件

●2022年6月 23,800件(+46%)

*マイナビエージェント、リクルートエージェント、doda、メイテックネクスト、パソナキャリア5社の合計。

 

私が機械設計・生産技術で転職した当時には転職エージェントも求人サイトもありませんでした。

独力で、限られた情報のみで転職活動を行ったのですが、関西から九州へのUターン転職だったこともあり、大変苦労しました。

それが今は転職エージェントのマッチング機能が無料で利用できます。

こんな有効で効率的な転職サポートサービスがタダで使えるのですから、利用しない手はありません。

 

生産技術の求人件数が多い転職エージェントを利用する

具体的に、生産技術の転職にはどの転職エージェントを利用すればいいでしょうか。

転職エージェントも色々あって、それぞれにメリット、デメリットがあります。

しかし、まず最優先すべき条件は、「生産技術の求人件数が多いこと」です。

どんなに転職サポート機能が充実しているサービスでも、求人件数が少なければ何の役にも立ちません。

 

転職エージェント決め手

 

ここで生産技術全体の求人が多い転職エージェントを5選紹介します。

この中から、あなたの条件に最適な転職エージェントを選んでください。

 

【生産技術の求人件数が多い転職エージェント】

転職エージェント 機械設計の求人(件数)
①マイナビメーカーAGENT
②リクルートエージェント 15,600(公開・非公開)
③doda 3,300(公開)
④メイテックネクスト 1,400(公開・非公開)
⑤リクルートダイレクトスカウト 1,500(公開)

*2022年6月求人検索機能を使って調べた結果。10の位は切り捨て。時期によって件数は変動します。

*マイナビメーカーAGENTについては公式サイトでご確認ください。リクルートエージェント、dodaに次ぐ豊富な件数が用意されています。

 

生産技術の転職におすすめの転職エージェント5選

それぞれの転職エージェントはもっと詳しい解説記事が別のページに用意されてます。

気になる転職エージェントは、「詳細記事を読んでから、登録するか決める」をクリックしてください。

あるいは「無料登録はこちら」をクリックすると、公式サイトの情報がご覧になれます。

マイナビメーカーAGENT

マイナビメーカーAGENTロゴ3

項 目 概 要
サービスの特徴 生産技術はじめ、ものづくりエンジニアの転職を支援
生産技術の求人 リクルートエージェント、dodaに次ぐ多数の求人あり
求人が多い業界 電気・電子機器 機械・機械部品 自動車 半導体など
強みを発揮するエリア 主に東京、神奈川、千葉、埼玉など関東圏
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代の利用者が多い
その他 厚生労働省認定の「職業紹介優良事業者」。初めての転職も安心
注意点 関東・関西・東海エリア以外では求人が少ない

 

詳細記事を読んでから、登録するか決める

【マイナビメーカーAGENT】

※マイナビのプロモーションを含みます。

 

リクルートエージェント

リクルートエージェント新

項 目 概 要
サービスの特徴 求人件数は国内最大級。生産技術の求人も最大級
生産技術の求人 15,600件以上
求人が多い業界 電気機器・電子部品 自動車 機械・機械部品など
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 転職支援実績ナンバーワン
注意点 機械設計の求人は40%以上が非公開。登録して好条件を入手。

 

詳細記事を読んでから、登録するか決める

【リクルートエージェント】

※リクルートエージェントのプロモーションを含みます。

 

doda(デューダ)

doda新

項 目 概 要
サービスの特徴 求人情報が詳細で分かりやすく、転職者満足度No1サービス
生産技術の求人 3,300件以上
求人が多い業界 自動車 電子部品 機械・機械部品 半導体など
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 スカウトサービス、パートナーエージェントサービスも利用可
注意点 非公開案件に好条件の求人あり。登録して情報入手

 

詳細記事を読んでから、登録するか決める

【doda(デューダ)】

※dodaのプロモーションを含みます。

 

メイテックネクスト

メイテックネクスト新

項 目 概 要
サービスの特徴 エンジニア転職に特化、メーカーの人事担当者と太いパイプ
生産技術の求人 1,400件以上
求人が多い業界 メカトロ分野 電気・電子・半導体 自動車など
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代向けの求人が多い
その他 技術畑出身のコンサルタントが半数以上
注意点 未経験者や専門のスキル、キャリアのない人には求人が少ない

 

詳細記事を読んでから、登録するか決める

【メイテックネクスト】

※メイテックネクストのプロモーションを含みます。

 

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト新

項 目 概 要
サービスの特徴 ハイクラス限定のヘッドハンティングサービス
生産技術の求人 1,500件以上
求人が多い業界 電気・電子・半導体 機械・精密機器 自動車など
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 未経験者不可(異業種、異職種の転職はあり)
主な対象年齢 20代からシニア世代まで、能力があれば応募可能
その他 専門的なスキル、キャリアのない人には不向きなサービス
注意点 プロフィールが求人条件に合わない場合は紹介されないこともあり

 

詳細記事を読んでから、登録するか決める

【リクルートダイレクトスカウト】

※リクルートダイレクトスカウトのプロモーションを含みます。

 

転職エージェントの利用法

転職エージェントの利用法と注意点については、こちらの記事をお読みください。

詳しく解説しています。

転職エージェントとはどんなビジネスモデルなのか、メリット、デメリットは何か、どんな点に注意すべきか、そういったことを詳しく解説しています。

 

未経験者でも生産技術の求人に応募できるか

未経験者の応募

生産技術の未経験者が求人に応募することは可能でしょうか?

冒頭にも書いた通り、生産技術の転職にはスキルとキャリアが重要視されます。

未経験者の場合、採用以前に応募さえ出来ない求人がほとんどです。

建前はともかく、実体として未経験者には非常に厳しい現実があります。

 

初心者お断り

 

未経験者の厳しい現状を求人件数から見てみましょう。

各転職エージェントの検索機能で、「生産技術+未経験者」の求人件数が次の表です。

 

【未経験者が生産技術の求人に応募できる割合】

転職エージェント 未経験者歓迎求人の割合
①リクルートエージェント 23.9%
②doda 1.5%
③メイテックネクスト 0.0%
④リクルートダイレクトスカウト  0.0%

*2022年6月調査。求人検索機能を使って調べた結果。時期によって割合は変動します。

メイテックネクストは未経験者を検索の条件に設定する機能がないため、最新50件を1つずつ調査しました。

マイナビメーカーAGENTは表にはありませんが、約10%程度でした。ただし、時期によって変動するので公式サイトで最新データをご確認ください。

 

メイテックネクスト、リクルートダイレクトスカウトの2つは未経験者が応募できる求人はゼロでした。

一方、リクルートエージェントは未経験者でも応募できる求人が23.9%でした。

しかし、検索結果を1件ずつ見て行くと、実際には実務経験必須の求人が半数近くありました。

検索精度があまりよくありません。

 

また、未経験者歓迎でも全く無条件に歓迎する求人はほぼゼロです。

実務未経験でも理工系出身であることや、何らかのモノづくりに関わった経験があることなど、生産技術要員としての資質、適性を求めています。

 

更に未経験者歓迎でも経験者の方を優遇するのは当然で、応募は出来ても採用のハードルは高いのが実情です。

これはリクルートエージェントだけに限らず、マイナビメーカーAGENT、dodaでも同様です。

 

結論として、未経験者が生産技術の求人に応募しようとすれば、まず可能性があるのはリクルートエージェントです。

実務未経験であっても、何かしらの生産技術要員としての資質、適性をアピール出来ないか、キャリアアドバイザーに相談してください。

 

リクルートエージェント

リクルートエージェントの公式サイトを見る

 

生産技術の転職で年収を増やしたい

生産技術に限りませんが、転職の目的として年収アップを望む人は多いでしょう。

 

年収アップ目的

あなたが年収アップを最優先に転職を希望するなら、まずはリクルートダイレクトスカウトに登録してください。

ハイクラス限定の求人を扱うリクルートダイレクトスカウトでは、年収が600万円~1000万円クラスがずらり並びます。

中には1500万円前後の求人もあって、高額年収が期待出来ます。

 

ただし、ハイクラス限定の転職エージェントであり、生産技術も単なる製造ラインの構築とはレベルの違う仕事になります。

 

例えば、予定年収800万円の求人では、仕事内容が次のようなものです。

競争の源泉となる高付加価値化につながる生産技術を高め、生産工程の自動化・ICT化の提案・企画・設計・開発までを一気通貫で行う業務です。

専門技術に加えて創造性や新たな発想、新技術開発などが求められます。

これは某大手カメラメーカーが出した生産技術の求人です。

 

このように、技術力はむろんですが、プロジェクト全体の予算管理、リスク管理、進捗管理など、マネジメント力を要求されます。

こうした企業ニーズとあなたのキャリアが合致しないと、求人紹介がされない場合もあります。

 

目安としては、現在の年収が600万円以上あって、更に高額年収を希望する人、仕事のステージをアップさせたい人におすすめです。

リクルートダイレクトスカウト2

リクルートダイレクトスカウトの公式サイトを見る

※リクルートダイレクトスカウトのプロモーションを含みます。

 

リクルートダイレクトスカウト以外では、マイナビメーカーAGENTに高額年収の求人が多く掲載されています。

生産技術職の求人の75%以上で年収600万円以上の可能性があります。

ただし、「300万円~700万円」といった条件設定も含んでおり、必ず年収600万円以上を保証するものではありません。

また、求人全体の20%~30%は非公開案件なので、無料登録して求人情報を入手してください。

 

マイナビメーカーAGENTロゴ3

マイナビメーカーAGENTの公式サイトをみる

※マイナビのプロモーションを含みます。

 

参考までに、生産技術の平均年収データを紹介します。

【生産技術の平均年収データ】

●480.3万円(doda)

●473万円(マイナビエージェント)

●460万円(転職会議)

●459万円(求人ボックス)

以上のように、生産技術の平均年収は460万円~480万円が目安となっています。(2022年6月調査)

 

希望の勤務地によって転職エージェントを使い分ける

生産技術の求人は全体の7割から8割が関東・関西・東海エリアに集中しています。

特にマイナビメーカーAGENT、リクルートダイレクトスカウトは関東の比率が高いです。

 

従って、関東・東海・関西を勤務地に希望して求人を探す人は、どの転職エージェントを利用しても選択肢は十分確保できます。

しかし、それ以外のエリアの人はなかなか思うように求人が見つからないかも知れません。

そんな場合はリクルートエージェントとdodaがおすすめです。

どちらも全体の求人が多いので、全国どこでもそれなりの求人件数があります。

2社併用すれば一定の選択肢は確保できます。

 

一方、関東エリアで生産技術の求人を探すなら、マイナビメーカーAGENTが一番のおすすめです。

求人全体の1/3が関東に集中しており、手厚いサポートが期待できます。

マイナビメーカーAGENTロゴ3

マイナビメーカーAGENTの公式サイトをみる

※マイナビのプロモーションを含みます。

 

生産技術の転職に専門資格は必要か?

生産技術の求人で、機械系のエンジニア募集ならほとんど資格は要求されません。

まれに機械保全技能士の資格が出てきますが、それも必須条件ではなく歓迎条件です。

 

一方、電気系のエンジニア募集は機械系に比べると資格要求が多いですが、それでも求人全体からみれば20%程度です。

需要が多い資格としては、電気主任技術者、電気工事士の2つです。

 

資格

 

生産技術の求人では資格より経験重視です。

単に資格を保有していても、実務経験がないと評価されません。

あくまで資格は知識やスキルの裏付けとしてアピールしてください。

モノづくりエンジニアの転職に必要な資格はこれだ!

 

生産技術の転職ノウハウ

生産技術の転職について、次の3つのパターンを解説します。

転職ノウハウ生産技術

 

どんな点に注意すべきか、何が転職成功のカギか、私自身が生産技術で転職した経験、また逆の立場で中途採用に関わった経験を元に解説します。

①生産技術から生産技術への転職

生産技術転職1

生産技術から生産技術への転職は最も多い転職パターンです。

今までの知識やスキルが活かせるし、企業側も即戦力の補充が可能なので、当然採用される可能性も高くなります。

従って、いかに即戦力として仕事ができるか、そのアピールが最も重要です。

ただし、過去の実績ばかりを強調するのは効果半減です。実績をベースに新しいものを取り込む能力、スキルアップする能力こそアピールしてください。

 

即戦力としてのアピールポイント

①得意分野・専門スキル・保有資格をアピールする

生産技術の業務範囲は広く、必要とするスキルや知識も多岐に及ぶ。だからと言って、何でもできます、何でもやりますはピンボケで逆効果。

自分の強み、得意分野を強調し、まずは即戦力として活躍できる範囲をアピールする。

 

②新しい環境でも仕事をこなせる適応力・応用力をアピールする

同じ生産技術でも、転職後に業種や製造プロセスが変われば必要となる知識、スキルも変わる。

過去に新しい製造ラインや新規プロセスで成果を出すため、どんな取り組みをやってきたかをアピールする。

エンジニアとして未知なる環境への対応力、ポテンシャルの高さをアピール。

 

②機械設計から生産技術への転職

生産技術転職2

生産技術の仕事に設計業務はかなり重要な比重を占めています。

新規のライン導入や、既存設備の生産性向上などに必ず設計業務が発生します。

従って、前職が機械設計であることは求人企業にとって魅力的なメリットと言えます。

ただし、機械設計から生産技術への転職は、採用される人と採用されない人がはっきりしています。

 

●採用される人
機械設計のスキルを生産技術の仕事に活かせる人。

●採用されない人
設計者としては優秀だが、設計しかできない人。

 

機械設計の求人ではなく、生産技術の求人であることを忘れないでください。

どんなに設計者としての実績があっても、それだけでは採用されません。

 

機械設計から生産技術へ転職するアピールポイント

①生産技術に必要な設計ができる(転職後も設計業務を含む場合)

生産技術の設計は生産現場、生産計画と密着している。従って、単に設計キャリアのアピールだけでは物足りない。

生産状況に応じて柔軟な設計対応が出来ることをアピールする。

②設計業務以外の工程も知っている、関心があることをアピールする

設計業務は上流工程なので、これまでにプロセス技術、生産技術、品質管理、設備保全などの工程と多少なりとも関わってきたはず。

設計以外の工程でもモノづくりに関わって来た、関心があるとアピール出来ればOK。多少程度でも構わない。

 

転職後も生産技術の仕事として設計を継続したいのか、それとも設計から離れたいのか、そこは明確にしてください。

企業側の意向と合わせて、あなたの希望が叶う求人をアドバイザーに相談してください。

 

こんな人が生産技術者にむいている

③設備保全から生産技術への転職

生産技術転職3

多くの場合、生産技術の仕事に設備保全も含まれています。

生産目標、品質目標の達成に設備の安定稼働は絶対必要だからです。

この点で設備保全から生産技術への転職はハードルが低いです。

設備保全で身に付けた知識やスキルが生産技術で活かせるからです。

 

ただし、設備保全と生産技術では大きく違う点もあり、転職活動にあたって注意すべき点もあります。

 

設備保全から生産技術への転職で注意すべき点

生産技術の業務範囲は設備保全よりずっと広い。

生産技術の仕事は設備周りに限らず、製造ラインの立上げ、安定稼働に必要なことは全て仕事。

従って学ぶべき知識、習得すべきスキルも品質管理、プロセス技術、製造技術など広範囲に及ぶ。

何が問題かを自分で見つけて自分で解決する。

生産技術の仕事はマニュアルに沿ったルーチンワークではない。指示されたことだけやっていれば無事に完了、と言う仕事でもない。

他部門やユーザーとのコミュニケーション能力が必要。

製造や品質管理、開発部門との共同作業が多いことからコミュニケーション能力が不可欠。

また顧客と直に接する機会も多く、プレゼン能力やリスク管理能力も必要とされる。

 

保全業務よりもっと幅広い、ステップアップした仕事がやりたい、その覚悟を持っていることを伝えてください。

 

生産技術の転職市場動向 2022年 7月

生産技術の求人が、転職市場でどのくらい需要があるのか定点観測をしています。

各指標からみて、7月の需要は堅調だと思われます。

 

有効求人倍率

 

総務省統計局が公表している職業別有効求人倍率から、次の3つの職業を月次チェックしています。

●製造技術者

●機械整備・修理の職業   

●機械検査の職業

 

生技有効求人倍率-1

*データ参照元 「一般職業紹介状況」

 

3つの職種とも、ほぼ横ばい状況で特に悪化している様子はありません。

2022年7月の有効求人倍率を見ると、

●製造技術者 0.85↑

●機械整備・修理の職業 4.48↑

●機械検査の職業 1.69↑         

 

となっています。

 

生産技術と言う職業でのデータはないのですが、製造技術が一番近いかも知れません。

有効求人倍率が0.85となっており、仕事が少ないように見えます。

しかし、有効求人倍率は全国のハローワークのデータを元に算出されています。

そして生産技術という職種はハローワークではあまり多くの求人がありません。

 

例えば、東京都だけで調べてみると、生産技術の求人はわずかに64件しかありません。(2022年6月)

どうしてもハローワークの求人は地元の中小企業が主体なので、生産技術職に特化した求人は少ないのです。

 

一方、リクルートエージェントで東京都の生産技術求人を調べると、1,400件あります。ハローワークの20倍以上です。(2022年6月)

大手のメーカーや中堅企業からの求人が多く、これらの企業では生産技術職に特化した求人が出ています。

【最新データ】モノづくりエンジニアの転職市場動向

 

生産技術の転職 関連記事

生産技術の転職に関連する記事をまとめて紹介しておきます。